何ということもない一日

今日は同居人が休みなので、9時ごろ起きて同居猫にえさをやり、しばらく新聞でも読みながらだらだらする。11時に不動産屋さんに来てもらって家を売ることについて相談する。なんだかんだと世間話をしたんだけれど、その不動産屋さんから、私の住む地域の隣の区の話を聞く。なんでも隣の区はステイタスのある地域らしくて、何とか小学校区ってのがブランドになってて3月になるとやたら入居希望者が増えるとか、他の区よりマンション価格が5割も高いとか。でもそういえば、うちに入ってる広告もその区の物件に限って「〜小学校区」とか「〜中学校区」とかどーどーと売り文句にして書いてあったなぁと思い出す。アホかと思う。目の前の不動産屋さんじゃなくて(彼は顧客のニーズに応えて働いとるんやし)、そんなんに踊らされて買う人が。
その後同居人が「ひとしごとしたら一緒にご飯食べにいこ」というので待ってる間、思想の科学のバックナンバーの続きを読む。「女は宗教になにを求めるか」は自分の中にすっと入っていかない。やっぱり自分が今考えたいのは男性性かな。その次の号の「教科書のたのしみかた」は冒頭から面白そう。

死ぬことが射程に入ってきたところで教科書を読むことを思いついた、過去の押しつけられた勉強を今度は自分の深い動機に基づいてやり直すために。

そう上野博正がいう。そうやんなぁ、やる気ない時あんなつまらんかった本が今見たら面白いんやろなぁ、と思う。と同時に私の仕事って、やる気ない者につまらん本読ませてるんやろな、ってことを忘れたらアカンなと自戒する。それにしてもここで紹介されてる高校国語の教科書の面白そうに思えること。安部公房谷川俊太郎梶井基次郎小林秀雄森鴎外
同居人のひとしごとが終わり、朝テレビで紹介されていたお好み焼き屋に歩いていって、二人してテレビでおいしそうだった「ライスモダン」を食べる。これが旨い。同居人は中ジョッキまで頼んでおなかいっぱいに。で、食べ終わった後カラオケに。久しぶりに行ったら機械が新調されていて曲が増えている。忌野清志郎の「君だけにわかる言葉」、ブルーハーツの「夕暮れ」と、極私的に名曲と思ってるやつが入っててうれしい。でもホントに久しぶりだったのでのどがかれた。家に帰って、帰りにまとめ買いした「のだめカンタービレ二ノ宮知子)1〜8」を読みふける。二ノ宮知子は面白い。面白すぎて「恋のからさわぎ」を見損ねた。隣で同居猫の一匹(「メイ」と呼んでいる)がへんなせきをしている。何かのどに詰まっている様子。明日やる気が出たら病院に連れて行こう。