今日は前向き

今日は通院の日。9時の予約なので8時半に起きるのがつらい。家を出て程なく病院に到着。財津一郎に似ているので私と同居人(うつがひどかった頃一緒に来てもらった)が勝手に「一郎」と呼んでいる主治医が「もう! だいじょうぶ! ですね!」と張り切って言い、復帰に向けて道筋をひいていく。私も復帰するつもりだからいいんだけれど、ま、いいんだけど、微妙な慎重さはいらんのかいな、といつもながら思ってしまう。今日は復帰前に念のための検査をしましょうということで、しっことられて血ぃ抜かれた。ドーナツ食べすぎと薬の負担で肝臓の値が良くないまま来ているんだけれど、今度は大丈夫だろうか。病院を出て、薬局で薬(5種)を処方してもらった後、いつものようにミスドに行って新聞読んで、思想の科学を読みにかかったけれど「女は宗教に何を求めるか」というテーマが重かったのか、途中で読めなくなり断念。神を見た出口なおと神すら見なかった金子文子という話は重かったなぁ。またそのうち続きを読もう。11時ごろいったん家に帰って、また漫画かついでまんだらけに売りに行く。ちょっとカバーがいたんでいるということで今日は千円強にしかならなかった。店を出てどうしようと思ったけれど、活字を読めない気分が続いているように感じられたので、前から見たかった「いつかA列車にのって」を観る。ジャズに乗っかって淡々と流れていくストーリーが秀逸。これで1000円はお買い得と感じる。津川雅彦小林桂樹の老い方が良い。平均年齢から言えば人生の半ばを過ぎ、もうろくが忍び寄ってくるのを感じている私にとって、目標になる老い方のひとつだ。いくつになっても「テレビに出てくるおねーちゃんのおしりが‥」といっていた金子光晴にも惹かれるけれど、私は枯れていきたいな。映画が終わって徒歩で帰宅。前向きな今日の私はたまっていた机まわりの品々と雑誌を片付け。これで前から捨てたかった机を粗大ごみに出せると1人ほくそえむ。9時からは今日みようと思っていた「耳をすませば」を鑑賞。相変わらずジブリのアニメはアニメーションの描きこみがとんでもない域に達してるなぁ。ストーリーもほのぼのしててなんか今の私に良かった。しいてツッコミいれるとすれば、ラストかな。やっぱしファンタジーは注意せんと、ヘテロセクシズムとロマンチックラブイデオロギーっつうマジョリティの文化にのまれてしまうんかいね。途中から見ていた同居人が、登場人物の1人である地球屋(だったか?)のおじいさんを見て「あんた、年いったらあんなおじいさんになれるで」で、「ほうか」と私。「あんたはあんなふうになるために今苦労してんねんで」と同居人はのたまう。早く枯れたい。