マハトマ・ガンジー 第2回 非暴力・不服従
ガンジーのことを見聞きすると、20代の頃のインド旅行のことを思い出す。デリーから入って、シュリナガル、カルカッタ、バラナシ、カジュラホ、アグラを経て、もみくちゃになってたどり着いたデリーで訪れたガンジー廟。「このインドをまとめようとしたんだなあ」と思うと涙が出そうになった。近くの建物にはガンジーが最後に着ていた服が血に染まったまま展示されていて、それにも心打たれた。強じんな意志、周到な戦略。「不服従は無抵抗とはちがう」という言葉が印象に残る。殴られて、殴り返さず、前に進めるか。