SONGS 第36回
2年ぶりの忌野清志郎。「雨上がりの夜空に」を歌うその動きは、自分のからだを確かめながら、めいっぱいエネルギーを出そうとしているかに感じられて、胸が熱くなる。そして「スローバラード」。「悪い予感のかけらもないさ」まで来て、涙が出てきた。20年近く前に、京大西部講堂のライブを見に行ったとき、一緒に見ていた友人が「清志郎、ステージで跳ばなくなったね」と言ったことを思い出して、もう跳ばなくてもええ、大野一雄みたいにステージにいるだけでじゅうぶん、とか思ってたら、最後の「JUMP」で跳ぶのが映って、感情がぐぐぐっときた。