終日家の中で過ごす。洗濯しながら、録画してあった「CDTV」を見る。
録画してあった「僕の歩く道」の第2話と第3話を見る。第1話を見たときから思っているのだが、ジョブコーチが出てきて、職場でのあつれきをもう少しスムースに解決してくれるといいのだが、でも、そんなストーリーはドラマにならんか。あと、甥にお金を上げてしまう、というのはなかなかにきついが、でも、ありえるお話。自閉症の主人公が記憶力にすぐれていて、で、動物の説明の役割を振られる、というのはリアリティがあまりないように思う。どこかの場面で感動して泣けてしまったのだが、それがどこだったのか思い出せない。
次いで、貸してもらった『マラソン [DVD]』を見る。いい映画。おそらくは、さまざまな伏線が折り重なっていくラストがいちばん盛り上がるところなんだろうけれど、私は、自閉症の主人公のお母さんのあり方、セリフが心に残る。「あなたの夢は?」と尋ねられた母は言う。「息子が私より一日早く死ぬことよ。だから私は100歳まで生きなくっちゃ。」。息子のコーチとお母さんとのやりとりも切ない。単純に泣けない。それは、この映画がいい映画であることを物語っていると思う。
重たいのが続いたので軽めに、録画していた「あいのり」を見る。断ろうと思っていた告白相手の表情を見ていて、一転してOKを出す、というのは、横で回っているテレビカメラのなせる業か。
本当のTEACCH―自分が自分であるために (学研のヒューマンケアブックス)内山登紀夫)』を読む。誤解されやすいTEACCHの姿をありのままに伝えようという筆者の思いがよく伝わる。実際、私もいくつかの誤解が解けた。

自閉症スペクトラムの人にかかわる教育者、保護者、そして他者としてのわれわれ(TEACCHスタッフをさす)のゴールは、彼らの目を通して世界を見ること、そして彼らの視点を生かしてわれわれの文化の中で彼らができるだけ自立して機能できるように支援することである。(中略)目的は多数派への「順応」でもなく「障害の克服」でもなく、自閉症のままでの「共生」である。(以上、p.193-4より)

たぶん、いちばん伝えたかったのはこのあたりではないかと想像する。たがいにありのままでともに生きるために、ということを押さえずに、「視覚支援」「構造化」等の技法にはしることの違和感。これらの技法は、異文化間のコミュニケーションスキルであると肝に銘じておきたい。
現代思想2006年11月号 特集=リハビリテーション』を読み始める。とりあえず、

残りも楽しみ。
なんだかんだで一日が終わり。有意義だったと思うのだが、一抹の不安もあり。『ゆずえん(ゆず)』を聴く。