とりあえずスタート

7ヶ月にわたったうつ病による3度目の休職生活が今月で終わる。さすがに休むのはもうこりごり。復帰に向けていろいろ試みているが、この日記がそのひとつになればいいなと思う。
9時前に起きて、前向きな気分だったのでシャワーを浴びる。家で1人でいても思考がいいほうに向かわないので、運動不足解消も兼ねて、外に出るようにしている。
コーヒーがおかわりできるという理由で近所のミスタードーナツに行って、コーヒーとパイのセット(300円)でいつもの席に落ち着く。家から持っていった新聞2誌を読み、このところ取り組んでいる「思想の科学」バックナンバーを一冊読むともう3時間経っている。昼時で混んできたので立ち去り、自宅に戻る。
戻る道すがら「今日はあったかいなぁ」と思ったので、帰って洗濯する。1ヶ月ぶりくらいだろうか。本当に今日は前向きだ。かしこい全自動洗濯機が30分あまりうなりをあげている間、昨日より考えていたいらない漫画ピックアップにとりかかる。努力して強くなって栄光を勝ち取る、そんな類の漫画が好きだったかつての自分があって、努力して強くなって栄光を勝ち取ろうとしてうつになったんちゃうかというぼんやりした気づきがあって、いくつかの漫画を売りに出そうと思ったわけだ。で、今日は20冊ほど担いでまんだらけに売りに行くと2400円になって少しハッピー。でもそのお金で「コキーユ (ビッグコミックススペシャル)山本おさむ)」「お花畑で会いましょう (BUNKA COMICS)増田剛)」をつい買ってしまい(450円×2)、せっかく潤った乏しい財布がちょっと乾いた。
まんだらけを出て、当初は「いつかA列車に乗って」を見に行くつもりだったけれど、昨日書店で座り読みした高橋哲哉デリダについて書かれた本の続き(昨日は疲れて途中で放棄した)が読みたい気持ちが勝って、映画ではなくジュンク堂に歩いて行く。おしっこがしたくなって3Fのトイレで済ました後、出たところが漫画雑誌コーナーになっていて、「Feel」だったか「Feel Young」だったか、とにかくある雑誌にやまじえびねの名前を見つけ、ぱらぱら見たところいきなり最終回。でも単行本が今夏発売とのことで今から楽しみ。
2Fに行って読む席を確保して目的の本を探したけど見当たらない。でも隣に「戦争が遺したもの鶴見俊輔上野千鶴子小熊英二)」を見つけて、鶴見俊輔の対談なら読まねばなるまいと席に座って読み始める。これが面白くてはまって、分厚い本なのに気がついたら読み終わっていた。3時間くらいだったろうがあっという間だった。鶴見俊輔の「ヤクザの仁義ですよ」にうなずき、上野千鶴子のあとがきの誠実さに涙しそうになった。昨日とりよせて読んだ「夕凪の街(こうの史代)」が思い出され、戦争が遺したものって考えんなあかんよなぁ、と考えてたら、家までの2駅分の道のりが一瞬だった。貧困妄想が邪魔して2800円を出して買わなかったことを今すんごく後悔している。明日買いに行こう。