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『愛の時間 (Feelコミックス)(やまじえびね)』
暴力からの再生がせつない。キスしようとしてキスしたときに「よけなかった」とつぶやく男性と、「逆らってはいけない」と心の中の声に従う女性。男性という暴力、ということをまざまざと感じる。
『鈴木先生 5 (アクションコミックス)(武富健治)』
「掃除当番」の話が心に響く。
私には……何の事情もない――
だから私は――
がんばらなくちゃ…いけない――!!
(p.38-9)
なんとせつないことばだろう。鈴木先生の「今の学校教育は我々が普段思っている以上に――手のかからない子供の心の磨耗の上に支えられているんだ…」は、本当にそうだと思う。